キングダム 649感想&650考察予想 秦魏楚戦で呉鳳明(ごほうめい)の真価発揮か

キングダム 呉鳳明(ごほうめい)キングダム
引用:キングダム 37巻

キングダム649話『条件次第』では、趙攻略に力を入れたい秦が魏に条件付きで同盟を提案。

その内容は、中華でも最重要地のひとつとされる楚の什虎を一緒に攻め落とし、魏に渡すというもの。

この記事では、649話の詳細と650話以降で描かれる三国間の新たな戦の展望について考察予想します。

 

※当サイトでは、最新話までのキングダム本編と、物語のベースとなる史記の情報に基づき、

筆者の考察予想を展開していきます。

ヤングジャンプ連載の最新話までの内容を含みますので、未読の方はネタバレにご注意ください。

 

649話『条件次第』ネタバレ

史実の呂不韋の死が描かれた前回から休載を挟んで約1ヵ月ぶりに再開したキングダム。

649話からは、魏と楚を巻き込んだ次の戦に向けて物語が動き始めるところが描かれました。

 

膠着する対趙戦線

冒頭は対趙の最前線で矛を振るう李信(りしん)率いる飛信隊から。

楊端和(ようたんわ)、王翦(おうせん)、桓騎(かんき)、李信、王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん)の6軍もいますが、兵数で劣っており、王都の防衛線を突破できないようです。

秦としては他国との戦線から援軍を送る余裕はなく、特に隣接する魏との戦線からはすでにできる限りの兵力を引っ張ってきており、これ以上対魏の戦線を薄くしてしまうと、今度は魏に黄河から攻められ鄴を奪われてしまうリスクを孕んでいるとのこと。

 

昌平君が“条件付き”で魏との同盟を提案

場面は最前線から咸陽の秦本営へ。

膠着状態の対趙戦線を動かすためのカギとなる魏の脅威を取り除くために、昌平君が魏との同盟を提案します。

これに対し、政は秦が趙を攻め滅ぼしたら次は魏を攻めることになるのが明白な状況で、魏が秦と同盟を結び、秦の対趙戦線を静観、結果的に自分の首を絞めることはしないだろうと指摘します。

至極真っ当な政の意見に、昌平君は条件次第だと、含みを持たせます。

 

提示された“条件”に迷う魏本営

一方、魏の王都、大梁に帰還する呉鳳明(ごほうめい)。

肩書が火龍の呉鳳明大将軍になっています。側には乱美迫(らんびはく)の姿も。

帰還した呉鳳明は魏王・景湣王(けいびんおう)に呼び出されていました。

魏王は山陽戦以来、久しぶりの登場です。

内容は秦から同盟を持ち掛けられたことについて。

ここで新キャラである軍師の玻璃(はり)と、宰相の月華広(げっかこう)も登場します。

秦から持ち掛けられた同盟期間は3年とのことで、それだけ聞いた呉鳳明は応じない姿勢を示しますが、ここで玻璃の口から秦が提案してきたある条件について伝えられます。

それは魏・楚・韓・秦の4ヵ国の国境地帯で不落の最大要地とされる什虎城をもらえるというもの。

しかし、什虎城は秦の城ではなく楚の城で、呉鳳明いわく、中華でも指折りの要地とのこと。

整理すると、秦からの提案は魏と3年間の同盟を結ぶ代わりに、秦魏で楚の什虎を攻め落とし、そのまま魏に什虎を渡すというもの。

この提案に迷いを見せる呉鳳明の姿で今週は終わり。

 

650話以降考察予想:什虎戦で蒙武軍の掘り下げと呉鳳明の真価発揮か

649話頁末の次回予告によると、650話では什虎の詳細が描かれるようです。

ちなみに什虎という名前の場所は、調べた限りでは実際には存在しない架空の城のようです。

これから描かれる秦魏楚での戦について、史実では史記の楚世家に一文だけ記述されています。

幽王の三年に、秦と魏が楚を伐った

引用:『史記 六 (世家中) 新釈漢文大系』楚世家第十 明治書院

また、『戦国縦横家書』という本にも記述があるようですが、楚の李園(りえん)が秦側を説得して楚への侵攻を回避したという話もあるそうで、キングダム内で交戦するところが描かれるか注目されます。

以前書いた記事で少しだけ考察予想を載せています。

キングダム 647感想&648考察予想 史実通り呂不韋は服毒自殺か
キングダム647話『河南の動き』では李牧らの今後も決まり趙国内の騒動が一旦落ち着くことに。時は紀元前235年、秦国内では不穏な動きを見せる呂不韋が再登場。648話以降の呂不韋が死に至るまでを考察。紀元前235年の秦魏楚の戦についても予想。

ざっくり内容は、以下の通り。

①旧時代の武の象徴の一人・廉頗(れんぱ)を、将軍になった李信が倒して新時代の幕開けを印象付ける
②旧時代の魏の凱孟(がいもう)を新時代の楚の白麗(はくれい)・項翼(こうよく)が倒す(狙いは①と同じ)
③魏の呉鳳明が廉頗を倒して秦の中華統一に対抗できる強キャラとしての地位確立

これをもう少し補足・追加すると、650話以降、描かれる次の戦、秦魏楚間の什虎戦では、蒙武(もうぶ)軍の掘り下げと呉鳳明の成長強化or真価を発揮させることが物語的なねらいになってくるのではと予想します。

 

蒙武軍の掘り下げと李信・蒙恬の参戦か

現在の秦の代表的な将軍には若手を除くと、騰(とう)、蒙武、王翦、桓騎、楊端和の5人がいます。

この中で、軍の詳細が描かれていない、もしくは比較的不十分なのは蒙武軍になります。

蒙武軍以外の4軍については、これまで物語上での掘り下げがありました。

・騰軍…王騎残党軍。古くは馬陽戦から軍長らが登場し、奢雍戦では信とも本格的に共闘。
・楊端和軍…山の民として物語初期から登場。鄴攻めでは主力級の新キャラ追加もあり。
・桓騎軍…山陽戦から登場。黒洋戦で主力級の追加あり。信とも本格的に共闘。
・王翦軍…山陽戦から登場。鄴攻めで主力級の詳細判明。

一方の蒙武軍には、馬陽戦から登場している来輝(らいき)、丁之(ちょうし)の副官がいますが、他には目立った主力級のキャラがまだ描かれていません。

信との本格的な共闘もまだ描かれていない点を考えると、次の魏と楚を攻める話では、蒙武軍が総大将を務め、李信軍も参戦することになると思います。

また、蒙恬が将軍に昇格した後に、蒙武軍から楽華に愛閃(あいせん)という新キャラが加入したことから、楽華の参戦や愛閃による蒙武軍の解説的な場面も描かれるのではないかと予想します。

もしそうなれば、史実でのだいぶ先の展開として李信・蒙恬による対楚戦もあるので、この戦の布石になる話も描かれる可能性がありそうです。

そもそも対楚戦線は蒙武軍が担当していることがすでに描かれており、649話のラストページでも蒙武の姿が描かれていたので、蒙武軍が主力として参戦することはほぼ確実かと思われます。

 

呉鳳明の真価発揮か

趙の李牧(りぼく)、楚の項燕(こうえん)など他国に比べ、秦の中華統一に対抗できるキャラとして考えると、これまでの作中でそこまでの強さを描かれていない呉鳳明。

この点、同じく強キャラがいない韓や燕には、このあと史実で名前が出てくる人物が存在するためまだ何とかなりそうですが、この時代の魏には信陵君(しんりょうくん)以外で目立った人物が史実でも存在しません。

そのため、魏の第一将である呉鳳明には、物語上での強化、または真価を発揮するイベントが必須だと考えました。

本人も奢雍戦で霊凰(れいおう)を踏み台にした際に、何年か先には霊凰を超えている、趣旨の発言をしており、将来的に強くなることを示唆していたので、その成果を発揮する良い機会だと思います。

旧時代の廉頗あたりを倒すくらいの活躍をしてくれると、秦としても脅威に感じるレベルになるのではないでしょうか。

魏としては山陽戦の敗戦処理もできるので一石二鳥だと思います。

また、史実では225年に滅亡する魏は韓や趙よりも延命している事実があります。

この点、原先生は今回の三国間での3年同盟締結の恩恵により、秦の周辺国としては魏が大国の楚に次いで存続した理由に結び付けるのではないかと思われます。

ただ、キングダムとは違い、この時代、史実ではすでに秦による中華統一は決定的な状況だったので、本気で秦の中華統一を阻止して自国を存続させるのであれば、いくら最重要地のひとつである楚の土地を獲ったところで魏にとって状況が好転するとは思えません。

魏を含む六国が本当にやるべきことは、優秀な人材の発掘と登用、または育成であるように思います。

 

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